

「宇宙の原理」と「地球の原理」
“あり方”を想い起こすときに、「拠りどころ」を知っておくことは、とても大切なことです。
迷った時、困難や問題、課題に直面した時、苦しい時、哀しい時、浮かれてしまった時、成功した時、失敗した時、何かを計画する時、新しいことを始めるとき、転機が訪れた時。
個人でも、組織や会社、地域や社会、それが日本や世界、地球であってもその本質は同じです。
私たちは、その「拠りどころ」の中心に「宇宙の原理」と「地球の原理」を提案します。
【宇宙の原理】
第一原理 一体性・・・総ては本来同じものである
第二原理 不同性・・・宇宙には一つとして同じであるものはない
第三原理 相対性・・・観点によって真実の姿も見方も違ってくる
第四原理 因果性・・・宇宙のすべての現象には必ず原因があって結果があるという力が働いている
第一原理 一体性・・・総ては本来同じものである
この宇宙は科学的には『ビッグバーン』と称する一点からの爆発によってできたものとされております。一点が爆発して細かい最小単位に分かれ、それがそれぞれに結集して太陽となったり、地球とかになったわけです。そして地球では、そこに生物が現れ、人間が現れてきたわけです。ということは、元々ひとつであったものが分かれて今日それぞれの姿をとっているのであり、我々は現在それぞれ姿形は違っていても、本来は同じものから出てきたのだということが認識されるわけで、これが宇宙の原理の第一であるわけです。
さらにある一点から万物が出てきたとするならば、すべてその一点の分身であるということになります。人間であろうと、物質であろうと、また霊魂であろうと、何であろうと、総て一つのものから出てきたということになります。つまりあらゆるもの、それは目に見えない心をも含めて、元々は同じものであり、それから発生したものであるということになります。
この認識はなかなか難しいことかもしれませんが、人間にとって、あるいは総ての“あり方”を考える上で一番大切なことです。例えば、どんな人でも自分が一番愛しているのは自分自身の筈です。口では違うと言っても究極の本心は自分自身の筈です。しかし第一原理を本当に認識できるなら「汝の敵を愛せよ」という言葉も不必要になります。なぜなら、総てのものが我が身そのものと考えられ、愛せるようになるからです。敵などもともと存在するはずがないのです。
第二原理 不同性・・・宇宙には一つとして同じであるものはない
あたかも第一原理と矛盾するようですが、人間にせよ物にせよ一つとして全く同じ形や大きさや性質を持つものというものはありません。いくら科学技術が発展しても厳密に言えば全く同じものはありません。
総ては本来は自分そのものなのですが、現れているものの一つ一つの姿、形、性質がすべて同じと言うことはない、それぞれ違うというのが宇宙の真実の姿であると言えます。
そして更に総てのものは一つ一つがそれぞれ違っていると同時に、一つ一つが常に変化している、ということもまた真実です。どんなに頑丈な堅いものでも、時がくれば形は変わりいつかはなくなってしまいます。このように総てのものは一つ一つが互いに違いますし、一つ一つ何時も変化し続けている。これが宇宙の第二原理です。
そして、一つ一つが違うということが、我々に「空間」というものを認識させますし、また一つ一つが常に変化しているということが我々に「時間」というものを認識させます。つまり、ここにあるものと、あちらにあるものとは違うことで空間が認識できますし、以前と現在では違うということで我々は時間や時の経過を認識することができるのです。もし総てのものが同じであり変化もしないということですと、我々は空間や時間というものを意識できません。
この原理を考えますと、自分と他人とは違うのが当たり前ということになります。「なぜ私と同じように考えてくれないのか?」と腹立たしい思いをする、個人としても組織としてもよくあることですが、それは正に「ないものねだり」となってしまいます。なぜならば宇宙の原理、つまり自然の原理に反することになるからです。自分と同じようにさせようという執着心が人々に悲哀や怒りを感じさせてしまうからです。
この宇宙の第一原理、第二原理を本当にそうだとしっかり認識し肚の中に収めておくことが、“あり方”を思い起こす大切な基盤となります。
日常の良好な人間関係や家庭生活、会社の活動、政治や平和活動の基盤となるのです。
第三原理 相対性・・・観点によって真実の姿も見方も違ってくる
これはどこを観点にして見るかによって、正しいか正しくないかということが変わってくるという原理です。
例えばコップの形について考えてみると、真横から見たら長方形ですが、上下から見ると円形になります。ある一面だけから見てはものごとの真実の姿を掴むことはできません。やはり縦や横や斜めからも見て、全体として円筒形であるという正しい形を掴まなくてはなりません。
少し例を大きくして、地球と太陽について考えてみますと、地球の上から見れば太陽は東から昇って西に沈み、まるで地球の周りを廻っているかのように見えますが、太陽系という観点に立てば、地球が自転しながら太陽の周りを廻っていることがわかります。
第四原理 因果性・・・宇宙のすべての現象には必ず原因があって結果があるという力が働いている
ある現象には必ずその原因があり、あることをすればその結果は必ず現れるということで、全く偶然にある現象が出てくることはないという原理です。因果律とか因果応報とか、原因と結果の法則などともいいます。
現在ある問題にぶつかっているとしますと、過去にその原因が必ずあるということです。また今どう考えどう行動するかによって必ずその結果がいつかは現れるということで、これは誰にも例外はありません。
(以上奈良毅先生講話集より一部引用)
言葉や文章にすると、このような説明になりますが、私たち人間は当然のことながら宇宙の中に生きているわけですから、この原理に反することはできません。逆にこの原理をしっかりと肚に収めておけば生きていくうえでとってもお得です。
世の中のすべてを“同一性の原理”でみることができるなら、知らず知らずに愛に溢れる人になっているはずですし、不同性の原理や相対性の原理を意識していれば、どんなことでも受け止められます。
また因果性を本当に肚に収めながら生きていくことができたら、どんな困難も受け止め、人を喜ばせながら自分も楽しく生きられる人になっていることでしょう。
もちろん、個人だけではなく、組織や会社、地球や宇宙のあり方を考える場合でも、このことは変わりありません。
私たちは地球に存在しています。地球も宇宙の一部ですから、「宇宙の原理」が適用されますが、もう一つ地球独自の原理が適用されます。
【地球の原理】
第一原理 相互性・・・相補い合う
第二原理 独自性
第三原理 二面性
第四原理 自由意志・・・人間の特性として自由意志が与えられている
第一原理 相互性
相補い合うということです。この世の中に存在するもので一つとして同じものはないわけであり、お互いに違うからこそ、相補い生かし合って全体を成り立たせているという原理です。
たとえば男性は女性と違い、それがお互いに補い合うからこそ人類は生存し続けるわけです。また動物と植物も相補っている。つまり動物は炭酸ガスを吐き出し酸素を吸って生きていますし、植物は炭酸ガスを吸って酸素を出すわけで、お互いに助け合っているわけです。
世の中ではよく違うことから批判し合うということがありますが、違いこそが相互に助け合うということになります。これを心の中でしっかり認識するなら、人間として違うものに感謝するということ、つまり違うものによって我々は生かされているという感謝の気持ちがわいてきます。そして自分も違うものを生かしている、つまり違うものに奉仕するのだという誇りと喜びが感じられてきます。
第二原理 独自性
一つ一つが大事な存在であるということは、他と違うから大事なのであって、たとえば他の人と同じになろうと思う必要はないのです。つまり他人も大事ですし、また自分の存在も価値があり大事なわけです。言い換えますと、他と違う自分に満足しなければならない、即ち自分のおかれている立場とか、自分の特質に満足する「足るを知る」ということが大事だと思います。
第三原理 二面性
すべてのものは一面だけではなく二面性があるということです。どんなことでもすべてが満足させられるということはありません。必ず両面がある筈です。問題は、それをどう生かして使うかということ、つまりプラスの面とマイナスの面にも使えるものをどう使うか、即ち如何に相手を喜ばせるように使うかということが、地球上の人類にとっては、非常に大事なことではないかと思います。ですから、どんなものにも絶対のものはないと言えますから、人間には謙虚さが大切になってまいりますし、また相手の違いについてその必要さを認識し、さらに思いやりを持つ気持ちが大切なことがわかってきます。
第四原理 自由意志
人間の特性として自由意思が与えられているということです。
私たちは何が正しいのか、何が全人類にとって良いことになるのかということを自分で判断する力を持つことが必要です。人に聞いて判断するのではなくて自分自身の直感力で判断するべきです。そのために正しいものを求める求道心といいますか、悟りへの努力をすることが大切かと思います。
人間が、自分自身で判断して、真理にそった、自然に調和した生き方ができるのは、自由意思が与えられているからです。
(以上奈良毅先生講話集より一部引用)
以上が、「宇宙の原理」「地球の原理」です。
私たちが“あり方”を想い起こす時に、とても大切な拠りどころの中心です。

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